【14日目 2023.6.19】
今日は最終日なので気合いを入れて7:20発。
あじさいがもこもこ満開の時期に歩けて良かった。
初日と比べ、歩くのに慣れてきたのか、だいぶペースも早くなった。
モホン(道標)がついに10kmをきる。
街の中に入り、
そしてついに!サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂!!!大迫力!!!
ポルトから約280km、2週間かけて毎日毎日コツコツと歩き続け、ついにゴール。人間毎日ちょっとずつでも前へ進み続けたらどこへだって行けるんだな〜とか、感動しすぎて逆に安っぽいことを考えてしまう程だった。
証明書を発行してもらうため、巡礼事務所へ。
証明書をもらうために歩いたわけではないが、せっかくなのでね。機械に、名前や国、スタート地点などを登録をし、毎日スタンプを押してもらっていたクレデンシャル(巡礼手帳)を見せると、すぐに証明書をもらえた。追加で3€を払うと何キロ歩いたという距離の記載のある証明書になるようだが、普通の証明書にした。
達成感と、終わってしまったのか…と少し寂しい気持ちになる。
ポルトから荷物送っていいかなど事前にメールでやりとりをしていたアルベルゲへ行く。心配していた荷物も、無事に届いていた。(スタート地点のポルトから、歩くのに不要な荷物を送って預かってもらっていたのだ。)
無事荷物があって良かったという安心感と、2週間全く必要としなかった物たちと再会を果たしこれ全部いらないのでは…またこの荷物を全て背負って旅をするのか…という絶望感でなんだか複雑な気持ちになった。物にありふれている世の中だが、本当に必要なものなんて、そう多くはないのだろう。
20時前、どんより天気が一変。青空が広がる。大聖堂バックにクレデンシャル!
📍The Last Stamp泊 23ユーロ
🚶♀️➡️Teo→Santiago de Compostela 約16km
翌日、大聖堂のミサに参加し、ボタフメイロを見に行った。
ボタフメイロとは、まあ簡単に言うと、めちゃくちゃでかい香炉を人力で振り回す感じ、だろうか。
聖ヤコブ像にもバックハグができた。
そんな中、ふと自分の服装を見ると、タイのチャーンビールのTシャツに、ミャンマーで買ったズボン。教会なのにごりごりの仏スタイルで来てしまった…と、少し後悔。
宿で、カミーノ8回目だという強者日本人おじさんと出会った。これからムシアへ向かうらしい。歩いてる時は、嫌だな〜、なんでこんなしんどい思いをして歩いてるんだろう…って思うのに、帰国して半年もたったらまた歩きたくなると言っていた。もう完全にカミーノに取り憑かれている。でもその気持ち、一回しか(その上たった2週間だが)歩いてないわたしにも、少しわかってしまった気がする。
途中、中心地から少し離れている安宿に引越したが、
カミーノを歩いた余韻に浸っていたいのと、この景色を目に焼き付けておきたくて、毎日かかさず大聖堂を眺めに行った。
あとは、パエリアパーティーを開催したり(もちろんひとり。カルフールで1kg 6.35ユーロと安いのにとても美味しい!)
途中ビール休憩をはさみながら、
散歩したり、
スペイン発祥のチュロスを食べたり。本場ではチョコにディップして食べるらしく、これがまた美味しい!チョコが余ってもったいなかったのでチュロスおかわりしたぐらい。
2024年6月から一応社会復帰して日本で働いているけど、当時の事を振り返ってまず思うこと。何この夢のような日々!!毎日がキラキラしていて眩しすぎてもはや見えない。毎日きれいな景色を眺めながら歩いて、巡礼者同士ブエンカミーノと言い合って、早寝早起きの健康的な生活。
そりゃ途中、土砂降りの中ぬかるみ道を歩いて嫌になることもあったけど、それでもプラスの方が余裕で勝つ。本当に本当に歩いてよかった。
そして、ほんのちょっと強くなれた気もする。
次は、フランス人の道を歩きたいな〜
海岸沿いの北の道も良さそうだな〜
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